こんなにもすばらしい!高卒新卒採用の世界!
- 2022.6.1
本日6月1日より2023年の高校卒の求人票受付がスタートいたします!
今年度においても、ほぼ例年通りのスケジュールにて高卒採用が始まります。
「令和5年3月新規高等学校卒業者の就職に係る採用選考期日等を取りまとめました」
(令和4年2月14日 厚生労働省 公表)
高卒採用に慣れていらっしゃる企業の人事担当の皆様でしたら、すでに求人票をご準備いただき、受付開始と同時にハローワークにご提出されているかと思います。
高卒採用を実施されていない企業の方は、以下のようなイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
■ 新卒採用と言えばなんとなく「大卒以上」じゃないと・・・
■ 進め方がよく分からなくて難しそう
■ 効果が期待できるの?
■ 要件に合う人からの応募がどの程度あるか分からない
もちろん、募集要件や企業の特色によって、高卒採用に合う合わないはありますが、コストをかけずに簡単に募集をすることが出来ますし、やり方によってはいい人材と巡り合える絶好のチャンスです!
今回は高卒採用の進め方・どんな企業が高卒採用に向いているかを簡単にまとめましたので、ご紹介したいと思います。
1.高卒採用の進め方
高卒採用の進め方は、至ってシンプルで、やらなければいけないことは以下の通りです。
①高卒採用専用の求人票をハローワークに提出する
②応募してほしい高校の進路指導室宛に求人票を送付する
③特に応募してほしい学校には、学校訪問を行う
④企業見学の希望者がいれば、見学会・説明会などの対応をする
⑤選考希望者には、所定の選考を行う
対応することとしては、これだけです!
かかる費用は求人票の郵送代や、選考にかかる人的工数のみです。
企業や求人の内容によっては、求人票を出すだけで数名の応募が見込める場合もありますので、やってみない手はないと思います!
では、それぞれの工程での注意点などをお伝えします。
①高卒採用専用の求人票をハローワークに提出する
求人票の提出については、できるだけ早くハローワーク受理をしていただく必要があります。
各自治体にて毎年高卒採用向けの説明会などが開催されていますので、参加して年度における変更点をしっかりと確認したうえで、
なるべく早く受理されるように提出しましょう。
提出の際に、ハローワークのネット求人に公開することもできます。
全国からの応募を対応できる企業でしたら、こちらも利用することをオススメします。
②応募してほしい高校の進路指導室宛に求人票を送付する
各学校の進路指導室に、受理した求人票がまとめられており、就職希望者はまとめられた求人票の一覧から優先的に企業を探し、
進路指導の先生と就職先を相談します。
就職希望の学生は、夏休み期間を利用して企業研究をするケースがほとんどですので、
夏休み前には求人票を学校に送付できるように準備しましょう。
送付の際は会社をアピールできるパンフレットなどがあるとなおよいです。
③特に応募してほしい学校には、学校訪問を行う
求人票を郵送するだけでも、学生の目に留まって応募してもらえることもありますが、より応募してもらう確率を高めるためには、学校の進路指導室に訪問して、企業説明を行いましょう。
基本的にはその年の進路指導の担当の先生が対応していただけますので、しっかりと企業の魅力を伝えて、学生にアピールしてもらえるようにしましょう。
※事前に、学校の受付期間などを確認してアポイントを取ったほうが確実です。
学校訪問は工数がかかりますので、特に来てほしい学校など、絞り込んだうえで対応することをオススメします。
④企業見学の希望者がいれば、見学会・説明会などの対応をする
学内で就職希望を出した学生は、選考を受けたい企業を絞り込んだうえで、企業訪問に行きます。
簡単な企業説明でも大丈夫ですし、職場見学などの対応を行い、学生の入社意欲を高めてあげましょう。
学校によっては、企業訪問は一人一企業に限定しているところもあります。
企業訪問に来た学生が、そのまま選考希望者となる場合が多いので、丁寧に対応しましょう。
⑤選考希望者には、所定の選考を行う
ハローワークの求人票では選考内容も明記する必要があります。
明記した選考内容以外の選考は禁止されていますので、注意してください。
所定の選考を行い、合否を学校に連絡してください。
2.高卒採用の特徴
上記の通り、高卒採用の流れはしっかりと厚生労働省によって定められており、学生とのやりとりに進路指導の先生が間に立って対応していただくことが特徴です。
学校や地域によって、就職希望の学生の選考の進め方や、進路指導室の立ち位置など様々です。
これまで経験した中で、多かったケースや特徴的な例をあげてみようと思います。
<よく見られたケース>
■ 進路指導室・担任含めて学生の企業選択に関わらない(学生の意志・判断を尊重する)
■ 学内で1企業に応募が集中しないように、1企業1名までの応募としている
■ 進路指導室ではなく、担任の先生が進路についても影響力を持っている
<特徴的な例>
■ 長年進路指導室にいらっしゃる先生が、企業選択に非常に強い影響力を持っている
■ 地元企業を優先するため、全国的に募集している企業と、地元企業で求人票を分けている
■ 学校の先輩がいる企業は、学生に紹介しやすいため、突破口をあければ次年度以降継続しやすい
様々な学校に訪問をさせていただきましたが、地域や学校、対応される先生によっていろいろなお考えのもと、学生が安心して就職できるように工夫されていると感じました。
上記はあくまでも一例ですが、実際に学校訪問を行うことで、
企業と学校の信頼関係を構築して、先生が学生に勧めやすい状況にしていくことが一番重要です。
3.高卒採用に向いている企業・そうでない企業
とはいえ、高卒採用を取り入れるためには、冒頭でお話しした通り、
「効果がでるのか」と「要件に合う人材」が重要になるかと思います。
効果と要件の二軸で、向いている企業の特徴をまとめてみました。
【効果面で向いている企業】
■ 従業員規模の大きい企業
■ 老舗企業
■ 安定経営志向の企業
■ 寮や社宅制度などが充実している企業
■ 技術力のある企業
【要件面で向いている企業】
■ 人的要件が明確でない企業
■ より社会に染まっていない人材を求めている企業
■ 工業系・服飾系など明確な技術力のある人材を求めている企業
■ 地元採用など、エリアに強みを持つ企業
■ 先輩社員に卒業生がいる企業
学生が企業を選択する際に、先生や親の意見が大きく反映されるのが高卒採用です。
学生がよりよい社会人生活を送るためにも、企業規模や福利厚生など、学生が希望する要件が充実していることが効果面で重要となってきます。
福利厚生がそこまで充実していなくても、長年続いている企業などは、倒産リスクが低いため比較的紹介してもらいやすい傾向にあります。
地方の学生はなるべくお金をかけずに都心に出たい層も多数いますので、寮や社宅制度があるだけで、各段に選ばれる確率が上がります。
先生や親が学生に勧める際にリスクの低い企業は、比較的効果が出やすいと考えられます。
要件面において、大卒でないと取得できない資格が必要な場合などを除いて、高卒ではNGなケースは少ないと考えます。
大学生と比較して、アルバイト経験がない子がほとんどで、より社会経験が少なく本当にまっさらな状態ですので、1から企業の色に染めていくことが出来ます。
学校によっては非常に技術力が高い学校もありますので、一般的な大卒と比較しても高レベルな技術者に育つ可能性もあります。
(そういった学校は非常に倍率も高いですが・・・)
大卒と比較するような言い方をしてしまいましたが、どちらもそうですが人によってまったく違う良さがあり、一概に大卒だから高卒だからと比較できるものではありません。
人的要件が明確でない企業でしたら、ぜひ一度チャレンジしてみもいいのではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事をお読みいただいて、興味を持っていただけましたら高卒採用にもぜひチャレンジしてみていただければと思います。
フォロアスとしては、大卒採用の支援を行っており、媒体の販売やRPO(採用アウトソーシング)も実施しております。
サービスを活用して大卒採用にかかる工数を削減しつつ、新しい手法にチャレンジしていただくためのサポートも可能です。
ご興味がございましたらぜひお気軽にご相談いただければと思います。