『心理的安全性』とは ~Googleが発表した効果的なチームとは何か~

みなさんは「心理的安全性」という言葉をご存じでしょうか。
私たちの仕事は一人で行うことよりも、部下や上司、他の部署の誰かとチームで行うことが多いと思います。

しかしながら、このような実態があるのも事実です。

・メンバーに主体的な意見や行動を求めているのに応えてくれない。
・「なんでも言ってください」と声をかけているのに本音で話してくれない。

その結果、建設的な話し合いがなされず、
チームでの仕事のパフォーマンスが低くなってしまっている。
といった課題を感じることはないでしょうか。

もしかしたら、その課題は「心理的安全性」が担保されることで解決されるかもしれません。
今回はその「心理的安全性」とは何か?についてご紹介したいと思います。

 
1.心理的安全性とは?

心理的安全性とはハーバード大学のエイミー エドモンソン教授が1999年に提唱した概念で、「このチームでは対人関係においてリスクのある行動をしても安全であるという、共通の理念」と定義されており、この心理的安全性が欠けている環境だと「4つの不安」が生じ、そのチームのパフォーマンスに悪影響が生じるとしています。

①無知だと思われる不安
②無能だと思われる不安
③邪魔をしていると思われる不安
④ネガティブだと思われる不安

参考)Amy Edmondson, Building a psychologically safe workplace, TEDxHGSE


以下、ひとつずつ掘り下げてみましょう。

①無知だと思われる不安
「そんなことも知らないの?」のように知識不足を責められてしまう不安です。
この不安があると分からないことがあっても質問をためらってしまい、不明点を放置したまま進めた結果、ミスにつながる可能性があります。

②無能だと思われる不安
ミスや失敗をした際に「足を引っ張っている」「無能なやつだ」と思われてしまう不安です。
この不安があるとミスをしても報告をせず、後々発覚した際に取り返しのつかない事態に発展してしまう場合があります。

③邪魔をしていると思われる不安
自分が発言することで「話を途切れさせてしまった」「会議を長引かせてしまった」など、「議論の邪魔をしている」と思われる不安です。
この不安によって積極的な提案や発言をしなくなってしまいます。

④ネガティブだと思われる不安
適切な指摘をしたつもりでも「いい雰囲気を壊している」「チームの和を乱している」など、「言動が批判的・否定的」だと思われる不安です。
この不安があると本来改善に寄与する前向きな意見であっても、発言を控えるようになってしまいます。

 
心理的安全性が高いとは、これら「4つの不安」が取り除かれている状態、
つまり、『「無知」「無能」「邪魔」「ネガティブ」だと思われるかもしれない行動をしても、このチームなら大丈夫だ!』と信じられる環境であるということです。

 
2.効果的なチームとは?

この心理的安全性ですが、提唱されてからしばらくたった2015年に一気に世界の注目を集めることとなります。

そのきっかけとなったのが、世界を代表する企業Googleが発表した『「効果的なチームとは何か」を知る』という記事です。

GoogleのリサーチチームはGoogle社内で効果的なチームの特徴を明らかにするため、リサーチプロジェクトを実施しました。
「プロジェクト・アリストテレス」と名付けられたこのプロジェクトの目的は、「効果的なチームを可能とする条件は何か」という問いに対する答えを見つけ出すことです。

結果、真に重要なのは「誰がチームのメンバーであるか」よりも「チームがどのように協力しているか」であること。

さらに、その最も重要な要因が「心理的安全性」であるとし、

『心理的安全性の高いチームのメンバーは、Googleからの離職率が低く、他のチームメンバーが発案した多様なアイデアをうまく利用することができ、収益性が高く「効果的に働く」とマネージャーから評価される機会が 2 倍多い』

という発表を行いました。

参考)『Google re:work』

https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-effectiveness/steps/introduction/
 
3.心理的安全性がもたらす効果

心理的安全性が担保されると、チーム内での不安を感じることがなく、能動的に主体性をもって行動することが出来るようになり、メンバー間での協力関係が育まれます。
コミュニケーションが活発になり、積極的な発言も生まれるため効率的に議論が進む。
結果としてチームでの生産性が向上します。

また、仕事にやりがいを感じることが出来るようになり、離職率を下げることもできますし、「将来はこういうポジションでこういった役割を担いたい」という明確なビジョンを描いてもらえるようになります。

さらに、上司や周りへ相談をすることの心理的ハードルが下がることで、ハラスメントの防止、メンバーの不満の早期発見やメンタルヘルスケアなど、企業内にあるリスクへの対策としても効果が期待されます。

 




みなさまの職場では「4つの不安」を感じることはありますか?

「メンバーから積極的に意見が上がってこない」
「生産性を上げるための改善・提案がなかなかなされない」
このような課題の要因は、もしかしたら
メンバー個人ではなくチームや企業の雰囲気にあるのかもしれません。

心理的安全性が高い職場は、会社と働くメンバーの両方に多くのメリットがあります。
一度振り返ってみて心理的安全性の高さを意識した職場づくりを行ってみてはいかがでしょうか。

 
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