「誰でもいい」は逆効果?ターゲット設定の重要性

「入社してくれれば誰でもいい」
求人広告を出すにあたってお客様へターゲットの確認をした際、度々言われることがあります。
年齢や学歴といった属性データの条件さえ合っていれば、「経験や資格は必要ない」「人柄も特に問わない」「誰でもいいからとにかく人が欲しい」と。
もちろん、条件を減らせば減らすほど対象となる求職者の数は増えるわけですので、応募数が増えやすい、採用が成功しやすいように思えます。

しかし、そのまま採用活動を進めた結果、「誰も採用できなかった」という経験はないでしょうか?
採用活動で成果を出すためにも、この「誰でもいい」採用から脱却するためのポイントをご紹介します。

1.「誰でもいい」となってしまう理由
そもそも、なぜこのように考えてしまうのでしょうか?
調べてみると主に以下のような理由が多いようです。

・ハードルを上げて応募数を減らすことが怖い
・人材不足なので単純に誰でもいいから来てほしい

人手不足で困って、とにかく早く人を集めたいと思っていると、ついこのように考えてしまいがちです。
より多くの人に届かせたいという理由から、あえてターゲットを絞らないという採用方針は確かに的を射ているような気がします。

2.「誰でもいい」は誰にも届かない?
ではなぜ「誰でもいい」という採用方針は効果が出にくいのでしょうか?
その理由は、出来るだけ多くの人に関心を持ってもらいたいという理由から、こちらの要望を極力省いた結果、情報が薄まってしまい、誰にも関心を持ってもらえい情報発信になってしまうからです。

例えば、就活とよく似ていると言われる恋愛で考えてみましょう。
あなたはAさんとBさんという2人の人物からアプローチを受けています。
2人に理由を聞くと次のような答えが返ってきました。
A.「誰でもいいからパートナーが欲しい!だから私と付き合ってください!」
B.「優しくて誠実なあなたみたいな人が好きです!だから私と付き合ってください!」
A、Bどちらのアプローチが魅力的に映るでしょうか。
おそらく、多くの人はBの方が魅力的に感じるかと思います。
「優しい」も「誠実」も実は多くの人が持っている一面ですが、それでもこのように言われると「自分のことが好きなんだ!」と思ってしまいますよね。

採用活動でも同じことが言えます。
「誰でもいい」という訴求は、結局どの求職者にも興味を持ってもらうことができず、応募につながりません。
対象を少し減らしてでも「〇〇な人に来てほしい」とした方が興味を持ってもらいやすいのです。
だからこそ、あえてターゲットを絞り、そのターゲットに向けてアピールすることが重要です。

3.「あなたがいい」採用をする
情報に興味を持った求職者が「これ自分はに向けて言ってるな。自分と似た人が活躍しているんだ。」という、感覚をもってもらう必要があります。
誰でもいいから不特定多数に伝わるような内容にするというのは、かえって誰にでも届かない情報になってしまっているのです。
こんな方に働いて欲しい。こんな方に合う。というのを強くイメージし情報に盛り込むことが大事なのです。


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