WEB面接で大切な事。

対面での面接が難しくなり、急速に浸透したWEB面接、
選考フェーズに応じた対面とWEBの使い分けが推奨されますが、
一次面接は「WEB対応」とされる企業様が多いかと存じます。

 
『WEB面接では、どの “ツール/システム” がお勧めか』
という記事はたくさんあるので、今回は【実施の仕方(How to)】を
企業側ご担当者の視点で、ご紹介したいと思います。

 
① カメラ角度・手振りが印象を左右する ② 背景が、唯一伝わる社内風景(バーチャル背景も良いですが…) ③ 会話のポイント
 
 
① カメラ角度・手振りが印象を左右する
面接官の印象で、入社を決意する求職者が多い事は、
以前から知られている統計情報ではありますが、
WEBであるからこそ、画面越しに伝わる第一印象は
特に注意を払う必要があります。

 
【カメラはモニターと並行である事】 目線と並行な位置にカメラがないと「上から覗き込まれる」ような見え方となるか、
「見上げられている」ように映ってしまいます。

「覗き込まれる」視線が悪印象なのは、言うまでもないですが、
「見上げられている」場合、面接官が画面に目を落とす度に、
視線が求職者から大きく離れてしまい、上下にキョロキョロする回数が
多くなってしまいます。

 
対人でのコミュニケーションに置いて、相手と目を合わせる事は、
信頼の醸成や、誠実であることを印象付けるためには非常に重要です。
折角、熱量もって伝えたメッセージも、目を見て伝えることができないと、
感じ方は大きく異なってしまいます。
※ 補足情報ですが、zoom等を使用する場合、相手が映っている画面を、
    可能な限りカメラに近い位置へ移動しておくと、相手の顔を見ることで、
    きちんと目も合わせる事ができます。(カメラの位置が近くなる為)

 
 
【手振りを画面内に収める事】 話をする時に、熱量や気持ちが伝わる要因は、声のトーン・ボリューム・表情以外にも
「身振り手振り」が影響いたしております。
意識せずとも、一生懸命何かを伝えようとする際や、イメージを共有したい時には、
ついろくろを回してしまうかと思います。

 
この「ろくろを回す」行為は、相手への印象や伝わり方に大きく影響するのですが…
残念なことに「WEB」を介すと、この “手” が画面内に収まっていない光景を、
よく目にいたします。

「恐らく、画面下で手が動いているんだろうな…」というのはわかるのですが、
画面内に収まっていないと、相手から見える景色は “鎖骨から上” の動きのない
シュールな絵面となってしまいます。
(私が営業を受ける際に、同じ場面に直面すると、
ずっと「気をつけ!」をされているように見えます…)

 
WEB面接では、相手からの見え方も意識して、手振りは画面内に収めて頂きたいです。
※ いわゆる「バストアップ」よりも、少し下が映るように机と椅子を離すと、
    手振りが映るちょうど良い距離となります。

 
 
② 背景が、唯一伝わる社内風景
WEB画面の背景設定は、バーチャル背景を活用されている方も多いかと思います。
もちろん、主要な話をされる際は、バーチャル背景推奨ですが、
面接で企業に足を運ぶ際に、求職者が重要視している箇所があります。

 
それは、『オフィスの風景・雰囲気』です。
面接の部屋は別にあっても、待合室ですれ違う方の挨拶の有無やハキハキ度合い、
漏れ聞こえるオフィスの会話等、企業風土を理解する上で貴重な情報が、
足を運ぶことで多く得る事ができます。

 
しかし、WEB面接では、このような雰囲気を感じ取ることはできません。
HPや採用サイトが充実していて、オフィス情報の発信や採用動画などがあれば、
より良い形で伝える事ができると思いますが、これらが充実していない場合、
企業特有の “カラー” を、何かしらで伝える必要があります。

仮にカラーがなく「普通」であったとしても、それを知っている会社と、
同じ「普通」であるが知らない会社を比較した場合、判断材料として
優位に働くことは、想像に難くないかと思います。

 
その為、WEB面接時には、少し社内の風景を見せてあげる時間を
作ることをご推奨いたします。
画面越しにでも、他の社員から挨拶を受けると気持ちが良いですし、
仕事風景を見て頂く事で、親近感やここで働くイメージを、持って頂きやすくなります。
★本当に些細な事ですが、細やかな気配りや、相手に寄り添う姿勢が、
    一緒に働きたいと思ってもらうためには重要な事だと思います。

 
 
③ 会話のポイント
上述のように、風景を見せることなども大事ですが、WEB面接ではいつも以上に
「ドライ」な印象を与えてしまいます。(これは求職者・面接官双方です。)

 
お話が上手い方、表情豊かな方は、これに当たらないかと思いますが、
基本的には、会話が被らないように遠慮や気をつけながら、一言目を発声し、
WEBという慣れない環境で、うまく意思を伝える事ができるか、求職者側も緊張しています。

 
その為、面接時には「相手に気持ちよく話をしてもらう」という点を意識して頂くと、
相手を正確に理解でき、機会損失を防ぐ事ができると思います。

 
本来面接とは、「選考」という単語より「マッチング」が意味合いとしては正しいかと思い、
求職者と自社が、うまく “マッチング” するかどうかを「お互いに」判断する場面だと思います。
企業から一方的に質問をして、その回答をもって「選考」するのではなく、
相手の意思表示を助長する姿勢が、「マッチング」を行うのであれば必要となります。

 
「相手に気持ちよく話をしてもらう」のは、難しいですし、恐らく専門の方であれば、
知識もお有りかとは思いますが、まずは “寄り添う” という姿勢を見えるだけでも、
印象と、お相手の話しやすさは変わってくるはずです。

 
 
 
如何でしたでしょうか。

 
WEB面接は効果的に使い分けることができれば、非常に効果的な手法のため、
是非、上記もご参考にして頂ければ嬉しく思います。
 
弊社では、WEB面接システムの導入支援も行っておりますため、
お困りの際はぜひお声かけくださいませ。

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