地方移住して仕事をするU・I・Jターン転職を採用ターゲットにしよう
「よく求人情報などで“U・Iターン歓迎”という言葉を見るけど実際のところどういう意味?」と思ったことはありませんか?
昨今よく使われるU・I・Jターン転職と言われるものは、いわゆる東京や大阪を始めとする都市部から地方に移住して就業することを指します。
では、それぞれ何が違うのでしょうか。
●地方移住の種類について
①Uターンとは
地方から都市部などの別の地域へ移り住み、その後生まれ育った地域へ戻り住むこと。
②Iターンとは
生まれ育った都市部の地域からどこか別の地方へ移り住むこと。
③Jターンとは
地方から都市部などの別の地域へ移り住み、その後生まれ育った地域の近くにある地方都市へ移り住むこと。
●地方移住のメリットについて
U・I・Jターン転職が見直されている要因として、昨今の新型コロナウイルス蔓延の影響も少なからずあるでしょう。都市部は幅広い仕事や娯楽に恵まれており生活に不自由することはありませんが、何よりも「人が多い」というデメリットがあります。生活をしていく上で、満員電車などの密環境は避けることができません。
しかし最近では、SlackやChatwork等のチャットツール、サイボウズ社が展開しているGaroonやkintone等の社内ポータル、ZoomやTeams、Google Meet等の無料ビデオツールなどが充実してきているため、遠方にいる同僚や仕事仲間とのコミュニケーションは驚くほど手軽にできるようになりました。
それだけでなく、“営業”という対人の仕事に至っても商談はインサイドセールスが主流になるなど、時代の流れと共にますます“都市部で” “オフィスで” 働く必要性がなくなりつつある現状です。
更に言えば、昨今では「ノマドワーク(PC1台×WiFi環境のある喫茶店やコワーキングスペースで働くこと)」や「リゾートワーク(WiFi環境のあるリゾート地で働くこと)」などの働き方が一部企業では推奨されるようになりました。地方で頭をリフレッシュさせながら、業務効率を上げてほしいという意図が込められています。
…さて、U・I・Jターン転職(地方移住)のメリットとしては、大きく分けて以下などが挙げられるでしょう。
①満員電車のストレスから解放される
都会での生活にストレスを感じる要因の一つとして、通勤時の満員電車を挙げる人が多いのではないでしょうか。神奈川、千葉、埼玉から片道1~2時間かけて電車通勤をしているサラリーマンも多く、それだけで仕事に行くのが億劫になってしまうケースはあると思います。
しかし、地方の場合は車通勤が基本線になりますので、満員電車などの通勤ラッシュとは無縁です。自然豊かな景観を横目に眺めながら、仕事に行くモチベーションも高まります。
②生活費、家賃が安い
東京23区ではワンルームマンションで家賃が7~8万円超えるなんてことはざらにあります。更に、月極の駐車場や駐輪場を借りるのに1~3万円かかってしまうなんてことも珍しくありません。
ところが地方の場合だと東京23区の半額の家賃で駐車場付きの1LDKの物件に住めてしまいます。戸建てやマンションの価格も当然安く、必要最低限の生活費に抑えることが可能になります。
③地産地消で食べ物がおいしい
地方では、朝どれの野菜や魚介などが直売所などで新鮮なまま手に入れられるため、毎日のように地産地消の美味しい食事を堪能することができます。その他にも、土地ごとの名物料理が楽しめるのも地方移住のいいところでしょう。
④子育てがしやすい
都市部では毎年待機児童問題が提議されています。子どもを保育園に預けられず、仕事との両立が難しいママも少なくないはずです。
一方、地方では都市部に比べて幼稚園や保育園に入りやすいため、日中は親御さんもストレスフリーで仕事に向き合うことができるでしょう。
最近の都市部では遊具のある公園も減少傾向にあり、子どもが外で遊ぶ習慣がなくなりつつありますよね。物心ついたときから自然豊かな環境で遊ばせることができるのも親としては安心材料の一つになり得そうです。
⑤横の繋がりが増える
都市部には多くの人が溢れていますが、意外と人間関係が希薄になりがちです。
しかし、地方には周囲の人との付き合いを大切にするコミュニティ意識があるため、近所同士で仕事やプライベートにおいて深い関係性を構築することができます。地域ならではの文化やお祭りなどの行事で他人と関わる機会が増え、都市部では築き得ないネットワークを広げることができます。
●まとめ
進学や就職をきっかけに、多くの人が都市部に移り住みます。
しかし、満員電車、職場での競争などにストレスを感じることもさながら、最近では新型コロナウイルス蔓延の影響でテレワークが促進される時代となったため、改めてU・I・Jターンの必要性が認識されつつあります。
地方勤務がデメリットでなくなっている今、採用活動においてU・I・Jターンを打ち出すことは一つの手です。
ぜひとも、今の時代に合った採用の形を実現していきましょう。