その面接・・・大丈夫?採用担当の想いと食い違う実際の面接の実態とは・・・

人材不足が叫ばれる昨今、日々人材を獲得しようと数多くの面接が行われています。

人事に専門的に携わる採用担当が全ての応募者を対応できる体制にない企業も多く、
「店舗や現場に一次面接を任せている」「採用はすべて現場に任せている」などといったケースも多く見られます。

多くの人が面接官として応募者を面接していますが、そのほとんどの方は違う業務を専門に行う、言わば「面接の素人」です。
どれほどの企業が面接を行うにあたって、十分な教育や研修を行っているでしょうか。
ほとんどの方は面接の事前知識やノウハウがないまま、見よう見まねで面接を行っているのではないでしょうか。

面接官と応募者にとってWin-Winに終わる面接もあれば、ひょんなことから労働問題などに発展するケースも・・・

今回はそんな、採用担当と現場で発生する面接に対するズレについて考えていきたいと思います。

1.面接で聞いてはいけないこと
面接では「公正な採用選考」を行うためとして、本人の自由であるべき以下の内容を質問することを就職差別につながるとして、禁止しています。

※厚生労働省のHP
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm
採用担当であれば、当然知っていなければいけない内容ですが、
平成30年では約1000件もの訴えがハローワークで受け付けられています。

この記事をご覧の皆様も、一度はこういった質問をされたことがあるのではないでしょうか。
このような質問は、応募者の尊厳を傷つけるとともに、企業イメージを低下させます。

企業の口コミサイトなどを見ると、こういったNG質問だけでなく、
面接官の態度や身だしなみなどへの不満も多く見られます。
面接官は企業の顔であり、面接官の対応一つで応募者の入社への意欲も大きく左右されます。

2.なぜ応募者に不快な面接が生まれるのか
面接が、応募者の入社意欲を醸成する有効なツールであるにもかかわらず、逆に入社意欲を大きく削ぐような不快な面接が発生するのはなぜでしょうか。
答えは非常にシンプルです。無意識に面接官は「選ぶ側」という上から目線で面接を行っているからです。

本来面接では応募者と採用側の条件のすり合わせを行い、条件が合致した応募者に採用を通知し、そうでない人に不採用を通知するということが大前提です。
であるにも関わらず、応募者が自社の求人要件に合致しないと、「仕事を舐めている」「社会人としての基礎がなっていない」など、なぜか人格否定につなげて不採用にしているケースはないでしょうか?
このように、大前提を置き去りにして、感情的な面接を行っているため、応募者に不快な面接が発生してしまいます。

3.採用担当と現場のズレはどこから発生するのか
こういった面接に対しての意識のズレはどこから発生するのでしょうか。
ここでは代表的な意識ずれの原因を紹介してみます。

A.採用の権限が現場にあり、採用担当が現場の責任者より立場が弱い この場合では、採用担当がしっかりと面接の重要性や役割を理解していたとしても、現場の責任者の声が強いため、採用担当者の想いはかき消されてしまいます。また、この場合は自然と現場の責任者の立場が強くなるため、上から目線での面接のリスクが高まります。

B.採用担当者がそもそも現場に想いを伝えていない 「現場数が多すぎる」「採用担当者が多忙である」などいろいろな原因はあるかと思いますが、そもそも現場に採用担当から情報が伝わっていないケースです。
また、採用担当が伝えていたとしても、現場の担当者が確認していないケースもあります。

C.採用担当者が現場の実情を理解していない 採用担当者が現場の実情を理解していないと、現場からの反発を産み、採用担当者の想いを無視してしまうケースがあります。
現場の理解が得られない採用は絶対に成功しません。

D.採用担当自体が面接の重要性を理解できていない そもそも、採用担当者が採用に関しての知識があまりないor採用に興味がないなどの理由で、面接に対しての重要性を理解していないケースもあります。

4.意識ずれをなくすには
現場と採用担当の意識ずれをなくすには、非常に労力が必要です。
ある程度採用フローが出来てしまっているような企業においては、企業の仕組みから変化させなければいけないような、大がかりな業務改革が必要になってしまいます。
そうなってしまうと、一朝一夕で採用担当と現場との意識ずれをなくすことは難しいでしょう。

ある程度小回りが利く企業においても、採用担当とすべての現場が意識を統一するためには、まず採用担当者の熱意が必須です。
そしてそれに同意する多数の現場の責任者が必要になってきます。

5.意識を変えるのではなく、方法を変える
上述したように、既存の面接官の意識を変えることは容易ではないことがお分かりいただけたと思います。
そこで、面接の方法を変えてみるのはいかがでしょうか?

面接手法を変えることによって、意識的に無理やりにでも変えていくことで、徐々に面接官の意識を変えていくことが出来ます。

6.面接手法のご紹介
簡単に変えることができ、上述の労力を要さず、意識ずれをなくす方法として、
『Web面接の録画』という手法があります。

弊社では、”Web面接 録画システム” を導入しており、一次面接の録画データを元に、
全面接官と録画を “一緒に” 閲覧し “その場” で、候補者の判断を行っております。

これにより、同じ目線で候補者を選考にかける事ができるため、意識ずれを
労力を要さずに、改善する事ができました。

 
如何でしたでしょうか。
課題に合わせた様々なシステムや運用方法を、弊社ではご案内と導入支援を行っておりますため、
ご興味お持ち頂けた際や、具体的な例などがご入用の際は、是非ご用命くださいませ。

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