人事経験者が語る・・・こんな応募者の言葉は要注意!~新卒採用編~

3月から新卒採用がスタートし、採用担当の皆様は会社説明会や面接調整など何かとお忙しい時期かと思います。

4月から本格的に面接フェーズに入られる企業の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

どれだけ多くの面接をこなしていても、人の本質を見抜いた上で自社にフィットする人材を短い面接の中で判断するということは、非常に難しいと感じます。

特に新卒採用においては、学生は社会人経験がある中途の採用と異なり、“働くということ”“社会人像”をあくまでもイメージでしか語れませんし、これまでの人生経験においてなにか語れることが明確にある人の方が少ないのが実情です。

そんな中、学生はネット上の就活情報をもとに、社会人から見て“よく見える自分”を作るため、エントリーシートや履歴書に自らの情報を拡張・増幅して記載します。

もちろん学生は、採用担当をだましてやろうなんて気持ちは一切ありません。
ただ、「社会人とはこうあるものだ」「こういう内容が人事に受けがいい」「そう答えたほうが心証がいいよ」という情報を信じて就職活動に臨んでいるのです。

では面接官は、学生との面接を通して、何を聞き出し、何を伝えるべきだと思いますか?




■面接は、“学生が自社で働くイメージを構築し学生の考えとのギャップを確認する場”


自社で働くことに対しての覚悟や想いを問い、それに対してしっかりと回答できる人を“好印象”と捉える人が多いのではないでしょうか。
もちろんそういった回答がしっかりできる人は、コミュニケーション能力が高く、自分自身の考え方の軸があり評価は高くなるでしょう。

しかし、全段でもお話しした通り、学生には社会人経験という実績が絶対的に不足しています。
そんな学生の言葉や夢・経験談を鵜呑みにして面接を進めてしまうと、本当に確認しなければいけない本人の思想や資質、そして自社に本当に合う人材なのかの確認が置いてけぼりになってしまいます。

新卒採用面接では、その学生自身が“なぜそういった行動をしたのか” “なぜそういう考えにいたったのか”といった、なぜなぜ質問を繰り返すことで、学生の本質的な考え方を把握する必要があります。

しかしながら、面接官の認知バイアスなどによって、面接での会話が盛り上がってしまう・盛り下がってしまうことが往々にしてあります。
そういった状況に時間を使ってしまうことで、本来の確認に割く時間を別の会話に使ってしまうことがあります。

今回は元人事経験者目線から、本来の面接の意図から脱線してしまったり、認知バイアスが働きやすい応募者の要注意フレーズをまとめてみました。




①「○○部で活躍して、○○大会では~の結果を・・・」


大手企業でもスポーツ派閥があるように、認知バイアスが大いに働く典型的なフレーズです。
そして学生側もアピールしやすい1番のポイントとなります。

面接官側が経験していた部活動であればそこでの苦労や努力が非常に想像しやすいため、ポジティブな方向にバイアスが働きます。

さらに出身地が近かったり、学校が同じだったりすると、余計な話に花が咲くこと請け合いです。

“体育会系であれば根性がある” “あそこの学校でやってたなら大丈夫だろう”といった感覚から、深掘りすることがおざなりになっていないでしょうか?

結果だけをピックアップして、面接官側で勝手に人物像を特定していないでしょうか?

 

②学生時代の起業経験や、独立の夢を語る


いわゆる意識の高い学生を求める企業において、認知バイアスが大いに働く典型的なフレーズです。
こういった夢を持つこと自体をいいことと捉えていたり、ビジョンがしっかりとしている芯のある学生と考える人も多くいます。

起業経験のない人や、独立を夢見ていない人からすると、こういった意識があるだけで、「なんだかすごいな~」とどこか他人事で捉えるケースが多いのではないでしょうか。

しかしながら日本の起業人数を見るに、結果は明らかで、多くの人は起業しませんし、夢を夢で終わらせます。
社会人になって初めて社会を知り、起業や夢への想いをどこかで消します。

そんな夢を発展させて聞いたり・深掘りするよりも、学生自身がなぜそんな夢を持ったか、それは自社に入ることによって本当に叶えられるか、なぜ自社で叶うと感じたのかのすり合わせに時間を使う方が有意義な面接になります。

 

③リーダー・部長・副○○○などの主要役職の経験


こちらも部活動などと同様に、役職を経験することで“想定される苦労を乗り越えた” と想定させる例です。
しかし、私自身の過去の経験から、ここは一番学生の「嘘」が潜んでいる場所だと感じています。

いざ深掘りしてみると、言われたことだけをやっていたケースや、1度しかやったことがないことをあたかも何度も経験したように話しているケース、そもそも大したことをやっていないケースがほとんどです。

問題は嘘や誇張が潜んでいることではありません。

せっかく学生が書いたエピソードから、本人の本質に結び付けられるほど深掘りしていないことが多い点です。
社会人から見て、すごいと思わせるエピソードがそもそも少なく、単なる感想で終わらせてしまうことが多いのではないでしょうか。

また、すごいと感じないエピソードを出された場合に、深掘りすることも少ないのではないでしょうか。

 

④「御社で働きたい」「御社が第一希望です」「御社以外受けていません」



これは面接官も本音だと思って受け取っている人はそもそも少ないのではないでしょうか。
ですが、こういった言葉を待っている面接官も多くいらっしゃるのは事実です。

未だに、「弊社の志望度はどのくらいですか?」といったような質問をする企業もあるくらいで、嘘でもいいからこういった言葉を言えるくらいの器量が欲しいと言う人もいらっしゃいます。

しかしながら、本音ではない言葉をいくらもらったところで、ミスマッチの解消にはつながりませんし、言質を取ったという事にもなりません。

“本音で「一緒に働きたい!」と思ってもらえるには” “そんな面接にするにはどうすればいいか”にぜひ注力していただきたいと考えます。

 




 

いかがでしたでしょうか?

ここにあげたものはあくまでも一例で、他にも様々な場面で認知バイアスが働きます。

ご自身の面接を振り返って、認知バイアスが働いたことによって、面接が変な方向に進んでしまったことはないでしょうか。

認知バイアスが必ずしも悪いといったことではありませんが、より学生の本質を見てあげるためにも、先入観を捨てて、どんな回答に対してもまずは興味をもって質問し深掘りしていくことが大事だと考えます。

これを機会に、合格者・不合格者の傾向を改めて振り返ってみるのはいかがでしょうか。

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