企業は『選ばれる側』と言われるけれども…『選びたい!』

採用活動において、昨今、企業は「選ぶ側」ではなく「選ばれる側」であると言われて久しいですが…そうは言っても一緒に働く仲間は自分たちが選びたい!というお気持ちはとてもわかります。
実際、最終的に選ぶのは企業側なので、間違っていないと思います。

 

そこで今回は、この「選ばれる側」という視点を正確に理解して、結局何が違うのか、何をすれば「選ぶ側」になる事ができるのかについて考察したいと思います。

 
◆ なぜ、『選ばれる側』なのか

求人が多く、求職者が少ないので、企業は選ばれる側であるというのは広い視点で見た場合の理解ですが、より「求職者」の視点に立つと違った景色が見えてきます。

① 職場へ求める事が、変化している
② 求人の検索方法が、変化している
③ 企業のアピール方法が、充実してきている

上記 “3点” が、求職者側に起きた大きな変化です。

 
 
 
 

【① 職場へ求める事が、変化している】について…

これまでは「給与・環境の改善」を求めた転職動機が多かったのですが、昨今は「意味報酬」という単語が台頭して参りました。

「意味報酬」とは、この仕事は社会へどのような意味や貢献ができるかや、この仕事を通して、どのような人材へ成長することができるか等、仕事に対して “成果” ではなく “意味” を報酬として求める事を指しております。

 
 

もちろん、 “成果” も見方によっては「意味報酬」となりますが、”成果物” をやりがいと捉える事はあっても、納得のいく “成果物” を作り続けていく事は、職場へ求める事としては意義が薄く、成果として「給与」を得る事よりも、『意味報酬』の延長線上で「給与」を求める傾向が強くなっているという事です。

求める報酬に対する動機形成とターゲット選定が、今後の採用市場では重要になってきている為、これまで以上に「訴求の仕方」は熟慮する必要があります。

 
 

【② 求人の検索方法が、変化している】について…

以前は、大手求人サイト等にアクセスする所から、就職/転職活動は始まっておりました。
しかし、現在は求める仕事を精緻なキーワードをもとに、自ら検索を行う事で、「選職」しております。

これは「選職リテラシー」という言葉で、昨今表現されておりますが、実際Google上で、どの程度自発的に検索/情報収集を行っているかをGoogleの機能を活用し、調べてみました。



サイト名での検索よりも、まずは検索エンジン上で「東京 求人」と、サイトを知るための検索ではなく、求める条件(エリア)から検索を行っている事がわかります。

このように、エンジニアであれば「Python ジョブチェンジ 求人」のように仕事へ求める条件や要件を、「まず自分で」検索を行った後に該当する記述があるサイトへ訪れるという図式が一般的になっております。
つまりは、求職者は自ら求める条件を得るために「選ぶ」という行動が最初に発生しているため、「選ばれる側」である企業はこれらの動きに対して、『検索で見つけてもらう』という対策が必要となってきております。

※検索の結果、求人サイトや紹介会社へ行き着くケースも大多数ですが、その際的確な検索ワードに “ヒット” しなければ見つけてもらう事ができない事と、検索ワードに対して掲載している求人サイトが、検索結果の中で “上位” に表示されているのかを考慮したサイト選定が “カギ” となります。(SEO順位確認)

 
 

【③ 企業のアピール方法が、充実してきている】について…

“①/②” を踏まえた、対策を行っている企業が、徐々に増えてきております。

「①」である自社の意味報酬が明文化された “原稿/求人票” の構築や、「②」である検索キーワードの想定と “オウンドメディア(採用ブログ/SNS)” での発信等、基本的な対策を行うと共に、これらの表現をより『明確/豊か』にするために、自社採用サイト内のコンテンツ(ブログ機能/動画/構成/文章)を充実させる事に予算も時間も注力いたしております。

これらは大手企業であるからできることではなく、従業員30名規模の弊社クライアントでも同様の取り組みにより、自社HPからの直接応募がほとんどとする事が可能です。
※1〜2年ほど、土台形成に時間がかかりました。

これまでのように、短期的な採用計画や費用対効果の把握は当然大事であるとともに、追いかけていくべき指標ではありますが、並行して「土台の形成」に着手することが、中長期的な採用成功に繋がって参ります。
※「ローマは一日にして成らず」は採用に置いても同様でした。

 
 
 
 

市場の紹介が長くなりましたが、「何故、選ばれる側」なのかというと、求人を認知してもらう方法が『多様化』すると共に、企業側の『WEB知識』の向上により対策が急速に進んでいるためです。

 

これらを踏まえて『選ぶ側』になるために、何が必要かというと、

1.求職者動向の変化を踏まえた【打ち出すキーワード/文章の精査】
2.”1” を表現する為の【土台形成(採用サイト等)】

上記、2点となります。

“1” は、シートに沿って内容をまとめて頂くと、打ち出すべき文章やキーワードをまとめる事ができる「ヒアリングシート」を、弊社でご用意いたしております。

“2”は、 “1”がまとまり次第、弊社プランナーより具体的な手法やコンテンツなどを制作する事が可能です。

 
 
 
 

如何でしたでしょうか。

文末、営業感が出てしまいましたが、このような市場を踏まえた “ノウハウ” を有しております為、より詳しいお話やご興味お持ち頂けました方は是非お問い合わせくださいませ。

こんな記事も読まれています

その面接・・・大丈夫?採用担当の想いと食い違う実際の面接の実...

『心理的安全性』の高いチームの作り方 ~Googleに習うチ...

求職者からウケる「採用ページ」とは〜情報開示編〜

採用担当初心者の備忘録〜メール編〜

記事一覧に戻る

TOP